アラキドン酸の化学構造式から理解
栄養素などがどのような化合物か、またどうやって分解されていくのかといったことを説明する際に、化学構造式を利用すると、誰が見てもとても見やすくどのような物質ということがまた分かりやすくなります。
不飽和脂肪酸のひとつであるアラキドン酸の仕組みを化学構造式を使って読み解いていきましょう。
物質はいろいろなものがくっ付いて成り立っている化合物から成り立っています。
化合物をさらに細かく分けると分子になり、分子は原子という小さなものから成り立っています。
それぞれの原子がどのように構造になっているのか、目で見て分かるように価標と呼ばれる独自のルールにのっとって、視覚的な図として表しているのが化学構造式と呼ばれるものです。
化学構造式は原子をアルファベットと"-"や="などの記号や数字を使って表現します。
記号は繋がっていることを示し、線の本数によって、ひとつの手を繋いでいるような状態である単結合か、2本の手を繋いでいる二重結合か3本の手を繋いでいる三重結合のいずれかを表すことができます。
化学構造式といういわゆる図のような見た目にすることで、どのような物質なのかそしてどんな原子と原子が繋がっているのかという事が一目で分かります。
そして日本だけでなく国際的にも通用するようになっているのです。
そしてアラキドン酸の化学構造式は、CH3(CH2)4(CH=CHCH2)4(CH2)2COOHと表されます。
この構造式は2本の手でつながっている二重結合を4つ含み、20個の炭素COが鎖のようなギザギザしたようなかたちでつながっている、ということを示しています。
アラキドン酸は不飽和脂肪酸の中でも、アラキドン酸の二重結合の場所によってオメガ6系にという分類に分けられます。
アラキドン酸は身体の中で、ホスホリパーゼA2という酵素によってアラキドン酸代謝物と呼ばれるプロスタグランジンやトロンボキサンやロイコトリエンといった物質が作られます。