ベジタリアン

生卵一つに含まれるアラキドン酸の量は?

アラキドン酸は必須脂肪酸と呼ばれる物質のひとつで、DHAやEPAと同じく人間の身体の機能にとって必要な物質のひとつです。
レバーなどの肉類や魚などの他にも、鶏の卵にも含まれていることで知られています。
生の卵にはどのくらいのアラキドン酸が含まれているのでしょうか。

「脂肪」というとあまり好まれない傾向がありますが、人間が身体を動かす動力となるなど、健康を維持するために必要な栄養である5大栄養素の1つとされているほど重要なものです。
脂肪の中でも必須脂肪酸と呼ばれる物質のひとつであるアラキドン酸は、別名ビタミンFとも呼ばれています。
脳に多く存在する物質で、近年の成長によって脳が成長する過程において非常に重要な役割があることが分かってきた注目の物質です。

人間の脳がもっとも急激に発達する時期の赤ちゃんにとって、欠かせない物質であることから広く知られるようになりました。
また脳の神経組織を結び付ける役割があるため、大人にも必要な物質です。

アラキドン酸は必須脂肪酸のうちオメガ6系と呼ばれる種類に分類されます。
人間の体内では作りだすことのできない物質のため、食物を食べることによって不飽和脂肪酸を摂取する必要があります。

アラキドン酸はリノール酸を含む食品を摂取することにより、体内で合成されます。
作りだされたアラキドン酸は人間の身体を作る細胞を覆っている細胞膜の材料となり、身体が成長していく役割を担います。
そして脳の神経の伝達にとって重要な物質であり、記憶力などを維持したりするはたらきがあることから大人にも摂取がすすめられています。

アラキドン酸が多く含まれているのは、肉や魚やレバーなどの動物性の食品で、鶏卵にも含まれています。
鶏卵の場合生卵は食べられる部分が18グラムとすると、そのうち86ミリグラム含まれています。
茹でると80ミリグラムと少し減りますが、乾燥卵黄の場合は198ミリグラムと多く含まれています。