アラキドン酸の不足を防ぐ
アラキドン酸はリノール酸が含まれる肉類や魚などの動物性食品を食べることによって体内で作られる、身体にとって必要不可欠な不飽和脂肪酸の一種です。
身体の中に存在しているアラキドン酸が減っていくことによって生じる問題や、食生活などにより不足することを防ぐにはどのような手段があるのでしょうか。
アラキドン酸は人間の身体を作っている約60兆個もある細胞を覆っている細胞膜を構成する物質で、DHAなどと同じ不飽和脂肪酸の一種です。
人間の脳には神経が多く張り巡らされていて、神経と神経とを繋ぎ合わせることで物事を記憶したり考えることができますが、アラキドン酸はとても重要なはたらきをしています。
不足することによって脳のはたらきに影響が出ることや、コレステロール値のコントロールの調整がうまくいかなくなったり、皮膚の疾患などにもつながっていると考えられています。
日常的な食事を1日3食きちんと摂っていれば、基本的には不足をするということはあまりありません。
しかし肉や魚を食べない厳密な主義の方ですと食べ物からの摂取は難しいものです。
また年齢を経るにつれて、少しずつアラキドン酸は減少していくことが分かってきました。
2004年から2005年に行われた研究によると、平均年齢20歳の若年者のグループと平均年齢67歳の高齢者http://www.oh-oku-play.jp/koureisya.htmlのグループと2つに分けて、日々の食事やカロリーなど記録し、血液の赤血球の細胞膜からアラキドン酸がどれだけ含まれているかを計測し比較を行った結果、高齢者のグループは若年者のグループと比べると、リノール酸を含む食品、魚類などを多く摂っているのにも関わらず含有量が低いことが分かりました。
加齢などによって不足するアラキドン酸をあらかじめ防止するためには、積極的にリノール酸を多く含む食品を食べるように心がけましょう。
また肉や魚を食べられないといった方は、食品と同時にサプリメントなどの栄養食品を摂取して不足分を補うようにしましょう。